賢治さんとひのきと私。
中野真紀子ちゃんの個展がついに始まりました!
八幡小学校の皆が作ってくれたひなげしの花畑コーナーも嬉しい☀️
ひなげしではなく、ひまわりを送ってしまいましたが、その花束と共にイーハトーブから写真を送ってくれた真紀子ちゃん✨
チラシと共に飾ってくれていました💐
さて、そんな中野真紀子ちゃんが宮沢賢治作品と向き合うきっかけとなったコラムがホームページに掲載されていました。
とても素敵な内容だったのでシェアさせて頂きます。
8月19日のコラボ公演も楽しみです✨心はイーハトーブに😊
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以下宮沢賢治イーハトーブ館ホームページより抜粋
「賢治さんとひのきと私」
最初に誰かに何かを伝えたいと感じたのは、5歳の時のよく晴れた少し暑い日でした。 干した布団の上でウトウトと昼寝をしようとした時に、窓の外の雲が 風の流れで移動して、太陽の強い光をさえぎったりむき出しにしたりする事で、その光が反射した私の部屋は次々と色が変わっていきました。美しかった。 この気持ちを今すぐ母に伝えたかったけど、当時の私にはどう表現したらいいか分かりませんでした。 初夏の匂いがする日暮れにワクワクしたり、冷たい空気の落ち着いた色彩の真冬の美しさをじっと見つめたり、死んでしまった愛犬と相思相愛だった事。 震えるほど心が動く瞬間を人に伝えたくて陶芸を始めました。 賢治さんが濾過した言葉たちは、私を遠くまで連れて行ってくれます。 発見した 美しくて何気ないこの世界の面白さを、自分以外の人に伝える魔法を少しだけ教えて貰えた気がします。 展覧会のタイトルになった『ひのきとひなげし』は綺麗になりたくて仕方がなくって、悪魔に騙されそうになるひなげしと、その悪魔を追っ払い、あるがままの美しさを説くひのきのお話です。 悪魔に騙されたら 次の世代に命を繋ぐことが出来なくなり大変な事になるのに、どうしても綺麗になりたかったひなげし。 「天(あめ)なる花を星といい、この世の星を 花という」と話すひのき。 両者の交わらない思いが、現実世界でのままならなさと、それでも生きていく人生と重なる気がしたので魅力を感じました。 賢治さんの言葉の糸と、私の土の針で縫う刺繍のような展覧会を目指しました。 どうぞごゆっくりご覧下さい。 中野 真紀子 陶作家 1984年 神奈川県横浜市に生まれる 2009年 多摩美術大学工芸学科卒業 NPO法人3.11こども文庫 理事 新宿クリエイターズフェスタなど、都市型アートイベントにおいて こどもアートプログラムの講師などをつとめる。 2013年 2014年 人口30名、高齢化率約70%の瀬戸内海の離島 愛媛県上島町高井神島にて、かわうそアートキャンプの美術講師をつとめる。 2015年 西武新宿駅前通り「怪獣street」トランスボックス アートプロジェクトに参加 コカ・コーラ ボトル100周年期間 アートスリムボディチャリティ展に参加 2016年 西荻窪アートスクランブル展に参加。 【個展・グループ展】 表参道 ギャラリーニイク 個展 銀座 あかね画廊 個展 日本橋髙島屋 個展 ヒルトン東京 個展 自由が丘 もみの木画廊 グループ展 滋賀 ギャラリー唐橋 グループ展 大阪 阪急梅田 チャリティ展 渋谷 ギャラリー LE DECO グループ展 横浜 BankART1929 卒業制作展 現在 埼玉県川口市で作陶中